【呉東和虎さんのコラム13】ビートルズ11thアルバム

The Beatles(ビートルズ)アルバムの歴史 Vol.12『Yellow Submarine』

こちらでは「The Beatles(ビートルズ)」の全13枚のオリジナル・アルバムに注目し、リリース順に紹介しています。前回の10thアルバム『The Beatles』【後編】に続きまして、今回は11thアルバム『Yellow Submarine』です。このアルバムは、どのように仕上がりになっているのか見ていきましょう。

11thアルバム:『Yellow Submarine』

11thアルバム『Yellow Submarine』は、1969年1月に、アニメ映画『Yellow Submarine』のサウンドトラックとしてリリースされました。ビートルズ初のアニメ映画で、出演者としては「Starring Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」とクレジットされています。

そうなのです。アニメ映画の内容は8thアルバムで登場させた架空のバンド「 サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」をモチーフに物語が構成されています。しかし、当時のメンバー内では、アニメ映画に対して消極的で「できの悪い曲は『Yellow Submarine』行きだ」とジョークを交わす程でした。

その後、製作途中の映画の試写をメンバーが観ると、そこには「サイケデリック」や「シュールリアリズム」、「All You Need Is Love(愛こそはすべて)」のメッセージで統一された素晴らしい作品であったことから、彼らの映画に対する意識は変わったそうです。

11thアルバム『Yellow Submarine』の中身を見ていきましょう。全13曲収録され、そのオープニングを飾るのはタイトル名と同じ『Yellow Submarine』をリンゴ・スターが歌います。しかし、この曲は1966年に7thアルバムとして発売された『Revolver』に収録されていた曲です。

2曲目はジョージ・ハリスン作『Only A Northern Song』は、中期ビートルズらしいサイケデリックな曲に仕上がっています。3曲目はポール・マッカートニー作で『All Together Now』で、子供向けのポップナンバーで軽快なリズムでみんなで歌いましょう的な作りになっています。

4曲目はジョン・レノンの『Hey Bulldog』。隠れた名曲としても評価の高いジョンのロックンロールミュージック。中期からの過多な編集ありきの楽曲の中で、純粋にバンドミュージックとしての良さを表に出した作品です。

5曲目は、ジョージで『It’s All Too Much』。ジョージは後のインタビューでこの曲について「当時のサイケデリックなことすべてについてのロックンロールソングを書くことを目的にしていた」と語っています。6曲目はジョンの『All You Need Is Love』です。この曲は、9thアルバム『Magical Mystery Tour』に収録された曲です。

7曲目『Pepperland』は、「5人目のビートルズ」と称される音楽プロデューサーであるジョージ・マーティン作のオーケストラ演奏。続いて8曲目『Sea Of Time』、9曲目『Sea Of Holes』、10曲目、11曲目『March Of The Meanies』、12曲目『Pepperland Laid Waste』、13曲目『Yellow Submarine In Pepperland』と後半7曲は全てマーティン作のオーケストラ演奏で締めくくられます。

本作に収録された楽曲のレコーディングは、実は10thアルバム『The BEATLES』のレコーディング・セッションよりも前に行われていたのですが、発売されたのは『The BEATLES』よりも2か月あとだったため、こちらが11枚目となっています。

これは10thアルバム『The BEATLES』の製作が優先されたためであり、『Yellow Submarine』が後回しになったためで、そのためにビートルズの音楽性の変化が前後する矛盾が発生しています。また、多忙でもあったため製作に時間が取れずに、ビートルズのフルアルバムというには中途半端な仕上がりとなってしまいました。

ビートルズのオリジナルアルバムで全英・全米どちらでもアルバムチャートで1位を取れなかったのは、このアルバムだけという残念な結果を残してしまいました。

ビートルズのアルバム紹介も残すところあと2枚。次回をお楽しみに!




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呉東和虎(ごとう かずとら) プロフィール

1972年愛知県生まれのフリーライター。中学生のころからの35年以上、毎日「音楽」を聴いてきました。音楽は生活の一部であり、聴いてきた音楽・読んできた本・見てきた映画で、その人の半分は形成されていくものだと感じています。音楽は「ロック」好き、自らギター・三線を弾きます。

ライターとして、音楽・バイク・車・ファッション・アニメなどの情報をお伝えしています。私の記事を読んでいただいた人に、何らかのプラスになる情報を提供できるように執筆していきます。

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