
こんにちは! 昨今の巣ごもり需要で人気を高めている、ホビー商材をテーマに語っております。
今回は、静岡のホビーメーカー・ハセガワが近年力を入れているキャラクター模型からオススメしたいキットをご紹介します。
可愛らしい見た目&カラーリングの『メカトロウィーゴ』シリーズ

ホビーファンにはもはやお馴染みで、そうでなくてもなんとなく知られているくらいの認知度になっていると思われる『メカトロウィーゴ』は、クリエイター・小林和史さんが生み出したオリジナルロボット。
小林和史さんは90年代に模型雑誌「月刊ホビージャパン」で、当時の表紙モデルも手がけてきたプロモデラー。その後、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の3DCGを手がけるなど活躍する傍らで立体物を製作・発表し、生み出されたのがメカトロ・ウィーゴでした。
造形の祭典「ワンダーフェスティバル」で“ワンダーショーケース”に選ばれ脚光を浴びたのち、製品化に手を上げたのがバンダイやタカラトミーといったキャラクター商材に強いメーカーではなく、まだ飛行機のイメージが強いハセガワだったことには当時驚きで、ハセガワ転換の起点になったといっても過言ではありません。




当初はワンダーフェスティバルなどで小林さんが個人販売していたころと同じレジン製キットを販売し、その後1/35スケールでプラモデル化。現在は少し大きい1/20スケールのものや、カラーバリエーションのみならず、新しいタイプのメカや前身のメカトロチューブ1号もリリースされるなど、世界観がかなり広がっているので非常に楽しめると思います。
最大の特徴は、メカトロウィーゴは兵器ではなく子供の乗り物であること。武器を持たせることをNGとしています。もちろん個人で楽しむ分には問題ないのですが、メカものではあまり聞かない優しいコンセプトに則ったほうが、メカトロウィーゴの醍醐味を楽しめるのではないでしょうか。


メカトロウィーゴの本来のスケールは1/20ですが、そうではなくてあえて1/35でリリースしたことが功を奏したといいますか、キット内容が非常に簡単になり、出来上がりもコンパクトでメカトロウィーゴが持ち合わせている可愛らしさが際立つのはもちろん、なにより2体分同梱キットにできたことなんですね。
2体あればそれだけでドラマが作れます。作る時も2体目は1体目よりも早く作れますし、効率のいい人であれば一度の2体作ってその構造を早く理解したりもできますね。カラフルなマルチカラーキットで、それぞれパーツごとにチグハグのツートーンにしてあるので、組み替えでオリジナルカラーに仕立てる楽しみかたもできてしまいます。
プラモデルの醍醐味である組立て遊びが楽しいハセガワの『メカトロウィーゴ』シリーズ。お値段もお手頃なので、ぜひ組み立てて遊んでみてください。お子さまにもオススメです!
【プロフ】
山添 太(やまぞえ ふとし)
編集者、ライター。1983年生まれ。都内出版社に編集者として約12年間在籍し、ホビー、カメラ、バイクなど数多くの趣味のジャンルに触れ、関連雑誌や書籍を多数手掛けてきました。
現在はフリーランスとして活動し、前職での経験値を活かして、ホビー関連を始めとする趣味にまつわるジャンルで多岐にわたって編集・執筆を行っています。
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