【呉東和虎さんのコラム8】The Beatles Revolver

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The Beatles(ビートルズ)アルバムの歴史 Vol.7 『Revolver』

ここまでに「The Beatles(ビートルズ)」のアルバム全13枚のオリジナル・アルバムのうち6枚を紹介してきました。

前回の6thアルバム『Rubber Soul』に続きまして、今回はちょうど真ん中となる7thアルバム『Revolver』を紹介していきます。このアルバムがビートルズ最大の音楽的転換点であり、サイケデリック・ミュージックが世界に知られることになります。

7thアルバム『Revolver』

1966年8月5日、7thアルバム『Revolver』がイギリスにてリリースされました。今回のアルバム制作におけるレコーディング・セッションではさまざまな革新的な録音技術が使用されます。その中でも「ADT(Artificial Double Tracking)」と呼ばれるダブル・トラッキング(2重録音)と同じ効果を作り出す技術が、世界で初めて導入されました。

録音技術を駆使して制作された楽曲が多く、当時のコンサートでの技術的制限下では再現できない曲も多く『Revolver』収録のそれらの楽曲は、コンサートで演奏されることはありませんでした。このことからも、この当時のビートルズの曲はレコーディングありきの楽曲制作へと変化していったのです。

アルバムの中身を見てみると全14曲収録され、その中で初めてジョージ・ハリスンが3曲を担当、残り11曲をレノン=マッカートニーで制作されています。

7thアルバム『Revolver』のオープニングを飾るのは、ジョージ作「Taxman」で、当時のイギリスの高い税率に対しての皮肉を歌います。2曲目は「Eleanor Rigby」はポール・マッカートニー作の名曲で、このアルバムと同日に後述する「Yellow Submarine」と両A面シングルとして発売されました。

3曲目は、ジョン・レノンの「I’m Only Sleeping」で、この曲には逆回転奏法が取り入れられており、幻想的な仕上がりとなっています。4曲目、ジョージの「Love You To」です。この曲にはシタールやタブラ―などインド楽器を中心に演奏されており、ラガーロックと呼ばれています。

5曲目、ポールの「Here, There And Everywhere」は前曲からうって変わって、心安らぐやさしいメロディと歌声、ジョンも絶賛した名曲です。6曲目は、ポール作「Yellow Submarine」をリンゴ・スターが歌い、波の音や話し声など効果音が盛り込まれているのも特徴的でした。

7曲目はジョンの「She Said She Said」、8曲目にポールの「Good Day Sunshine」と続き、9曲目は、初期のビートルズっぽい純粋なギターサウンドで「And Your Bird Can Sing」をジョンが歌います。10曲目、ポールの名作バラード「For No One」です。

11曲目の「Doctor Robert」はジョンで、ドラッグソングと呼ばれている曲のひとつです。12曲目もジョージ作「I Want To Tell You」、13曲目はポールおなじみのロックナンバー「Go to Get You into My Life」です。

『Revolver』のラストナンバーはジョンの「Tomorrow Never Knows」で、このアルバムの最後を飾るのにふさわしいサイケデリックミュージックです。

7thアルバム『Revolver』では、さまざまなレコーディング技術を駆使し、前作『Rubber Soul』に引き続きビートルズの新しい音楽への模索が感じ取れます。そんな中で、ジョンやポール、ジョージとそれぞれが、それぞれの音楽を確立しはじめているのを感じ取れたのではないでしょうか?

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呉東和虎(ごとう かずとら) プロフィール

1972年愛知県生まれのフリーライター。中学生のころからの35年以上、毎日「音楽」を聴いてきました。音楽は生活の一部であり、聴いてきた音楽・読んできた本・見てきた映画で、その人の半分は形成されていくものだと感じています。音楽は「ロック」好き、自らギター・三線を弾きます。

ライターとして、音楽・バイク・車・ファッション・アニメなどの情報をお伝えしています。私の記事を読んでいただいた人に、何らかのプラスになる情報を提供できるように執筆していきます。

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