
こちらでは引き続き、『The Beatles(ビートルズ)』のアルバムに注目し、全13枚のオリジナル・アルバムをリリース順に1枚づつ紹介していきます。
前回の1stアルバム『Please Please Me』に続きまして、今回は2ndアルバム『With The Beatles』を紹介していきます。
2ndアルバム:『With The Beatles』
1963年11月22日、2ndアルバムとなる『With The Beatles』がイギリスでリリースされました。本作よりモノラル盤とステレオ盤が同時発売されるようになりました。
発売と同時に大ヒットし、イギリスのアルバム・チャートで初登場2位を記録。発売当時、30週連続1位という大記録を樹立していた『Please Please Me』から、リリース2週目にして1位を奪取します。
・・・「うん?」ってなりますよね。
そうなんです。1stアルバム『Please Please Me』の30週連続1位という大記録をストップさせたのは、彼ら自身の2ndアルバム『With The Beatles』だったのです。そこから、このアルバムも21週連続で1位という記録を残すこととなります。
ビートルズは2枚のアルバムで、英国のアルバム・チャートを51週間もの長い期間、1位に君臨し続けたのです。51週・・・そういうことです。ほぼ1年間ビートルズが1位を独占しました。
アルバムの中身は前作と同じく14曲中の8曲がビートルズ・オリジナル曲、6曲がカバー曲です。2ndアルバムのオープニング曲はジョン・レノン作の「It Won’t Be Long」、続いて「All I’ve Got To Do」へと続きます。3曲目はポール・マッカートニー作「All My Loving」が流れてきます。
4曲目は初のジョージ・ハリスン作となる「Don’t Bother Me」、5曲目はジョンとポールの共作「Little Child」へと続きます。6曲目からは「Till There Was You」「Please Mister Postman」「Roll Over Beethoven」と3曲カバー曲です。
9曲目はポール作「Hold Me Tight」、10曲目はカバー曲「You’ve Really Got A Hold On me」と続き、11曲目はジョンとポールの共作で「I Wanna Be Your Man」をリンゴ・スターが歌います。
12曲目は「Devil in Her Heart」はカバー曲ですが、オリジナルは黒人女性グループの曲のため曲名が「Devil in His Heart」から変更されています。13曲目にジョン作「Not a Second Time」、ラストナンバーはカバー曲「Money(That’s What I Want)」をジョン・レノンが歌い上げます。
日本で発売されたのは「来日記念盤」として曲順が変更され「ステレオ!これがビートルズ Vol.2」として販売されました。こちらも1stアルバムと同じく、イギリス盤と同じものが発売されたのは1976年でした。
この2ndアルバム『With The Beatles』には、実はシングルでリリースされた曲は収録されていませんでした。しかし、カバー曲も含めてどれも素晴らしくビートルズらしさ満載のアルバムに仕上がっています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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ライター:呉東 和虎
呉東和虎(ごとう かずとら) プロフィール
1972年愛知県生まれのフリーライター。中学生のころからの35年以上、毎日「音楽」を聴いてきました。音楽は生活の一部であり、聴いてきた音楽・読んできた本・見てきた映画で、その人の半分は形成されていくものだと感じています。音楽は「ロック」好き、自らギター・三線を弾きます。
ライターとして、音楽・バイク・車・ファッション・アニメなどの情報をお伝えしています。私の記事を読んでいただいた人に、何らかのプラスになる情報を提供できるように執筆していきます。
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