【呉東和虎さんのコラム5】Beatles For Sale

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The Beatles     (ビートルズ)アルバムの歴史 Vol.4

ここでは『The Beatles(ビートルズ)』のアルバムに注目して、全13枚のオリジナル・アルバムをリリース順に1枚づつ紹介していきます。

前回の3rdアルバム『A Hard Day’s Night』に続いて、今回は4thアルバム『Beatles For Sale』をお贈りします。

4thアルバム:『Beatles For Sale』

1964年12月4日、4thアルバムとなる『Beatles For Sale』がイギリスにてリリースされました。このアルバムもまた初登場で英国アルバムチャート4位を記録し、その後11週連続1位を記録することになります。ちなみに21週連続1位を記録していた3rdアルバム『A Hard Day’s Night』から首位の座を奪取した形となり、1st & 2ndアルバムの51週連続には及ばないものの、3rd & 4thアルバムでまたもや32週連続という長い間、英国・アルバムチャートの1位を「The Beatles』が独占しました。

アルバムは14曲が収録されていますが、ビートルズのオリジナル曲8曲とカバー曲6曲という構成になっています。アルバムのタイトル『Beatles For Sale』は、クリスマスセールに引っ掛けてあり、多忙の中この時期に間に合わせるためには、全曲をオリジナル曲で構成するほどの時間がなかったのです。

アルバムの中身を見ていきましょう。オープニングを飾るのは『No Reply』で悲しいラブソングをジョン・レノンが歌います。2曲目『I’m a Loser』は、ジョン自身がのちに「ボブ・ディランに影響されていた時期の曲」と語っています。

3曲目の『Baby’s in Black』は、ジョンとポール・マッカートニーのツインボーカルで歌われています。この曲の歌詞は、ビートルズの元メンバー・スチュアート・サトクリフの婚約者であり写真家でもあるアストリッド・キルヒャーと関連していると言われています。

3曲ビートルズのオリジナル曲が続いた後の4曲目はカバー曲『Rock And Roll Music』で、ジョンが敬愛するチャック・ベリーのロックンロールナンバーが流れてきます。5曲目は『I’ll Follow the Sun』でポールがデビュー前の16歳の頃に作った曲だそうです。

6・7曲目はカバー曲が続き『Mr. Moonlight』をジョンが歌い、『Kansas City / Hey-Hey-Hey!』をポールが シャウトします。8曲目はオリジナル曲で『Eight Days a Week』をジョンとポールのツインボーカルで歌っています。

9曲目はバディ・ホリーのカバー曲『Words of Love』です。彼のバンド・バディ・ホリー&ザ・クリケッツは「The Beatles」のバンド名の由来になったほどに彼らに影響を与えた人物です。続いて10曲目もカバー曲で『Honey Don’t』をリンゴ・スターが歌います。

11・12・13曲目は『Every Little Thing』『I Don’t Want to Spoil the Party』『What You’re Doing』とビートルズのオリジナル曲が続きます。そして14曲目のラストナンバーはカバー曲『Everybody’s Trying to Be My Baby』で、ジョージ・ハリスンがロカビリーナンバーを歌い上げます。

ちなみにこの『Beatles For Sale』、アメリカでは『Beatles ‘65』として構成が変更されて8曲が収録され、のちに外された6曲を含めた11曲が収録された『Beatles VI』が販売されました。

日本では1965年2月にアメリカ版と同タイトルで日本語表記に変更され『ビートルズ ‘65』として販売されます。しかし、アルバムの中身・ジャケットも含め英国オリジナル『Beatles For Sale』と同じものでした。

4thアルバム『Beatles For Sale』は世界的に人気となった「The Beatles」が多忙の中で製作された作品であり、ビートルズの過渡期の重要作品のひとつです。当時の「The Beatles」として、特にジョン・レノンの気持ちの変化が起こり始めているのを感じ取れる歌詞など興味深い1枚です。

関連コラム:The Beatles(ビートルズ)

                       The Beatles(ビートルズ)アルバムの歴史Vol.1

                       The Beatles(ビートルズ)アルバムの歴史Vol.2

ライター:呉東 和虎

呉東和虎(ごとう かずとら) プロフィール

1972年愛知県生まれのフリーライター。中学生のころからの35年以上、毎日「音楽」を聴いてきました。音楽は生活の一部であり、聴いてきた音楽・読んできた本・見てきた映画で、その人の半分は形成されていくものだと感じています。音楽は「ロック」好き、自らギター・三線を弾きます。

ライターとして、音楽・バイク・車・ファッション・アニメなどの情報をお伝えしています。私の記事を読んでいただいた人に、何らかのプラスになる情報を提供できるように執筆していきます。

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