【呉東和虎さんのコラム12】ビートルズ10thアルバム

ビートルズレコード買取レコちゃんカンパニーがお届けするビートルズのコラム

The Beatles(ビートルズ)アルバムの歴史 Vol.11『The BEATLES』【後編】

ここでは、「The Beatles(ビートルズ)」のオリジナル・アルバムに注目し、全13枚の作品をリリース順に紹介しています。前回は10thアルバム『The BEATLES』【前編】ということで17曲目までお贈りしました。今回の【後編】ではディスク2枚目の1曲目である18曲目から見ていきましょう。

10thアルバム:『The BEATLES』

10thアルバム『The BEATLES』、ディスク2枚目のオープニングを飾る18曲目は、ポール・マッカートニーが誕生日をテーマに製作したご機嫌なロックンロールナンバー『Birthday』。続く19曲目では、ジョン・レノンが前曲とは対照的に「Yes I’m lonely wanna die (寂しい、死にたい)」と歌い始めた曲は『Yer Blues』。曲自体はブルースとロックンロールの融合したような曲調になっています。

20曲目にポールが優しい音色で奏でるのは『Mother Nature’s Son』、21曲目にジョンが歌うのは『Everybody’s Got Something to Hide Except Me and My Monkey』で、ハードロックなナンバー。ここでもポールとジョンで対照的な曲構成になっています。

22曲目「Sexy Sadie」は、ジョンがインドでのマハリシの行動・教えに対しての猜疑心から作成した曲、23曲目はポールが歌う『Helter Skelter』は、「The Who(ザ・フー)」の曲に触発され、ヘヴィーでハード、あえてノイジーなロックを聴かせる。

24曲目はジョージ・ハリスンの『Long, Long, Long』でスローなバラード。25曲目はジョンの歌う『Revolution 1』で、シングルのB面に収録された『Revolution』のアコースティックバージョン。
26曲目は『Honey Pie』で、1920年代のジャズサウンドをベースとし、物語調な歌詞をポールがミュージカル風に歌います。

27曲目の『Savoy Truffle』はジョージ作で、友人エリック・クラプトンが虫歯であるにも関わらず大量にチョコレートを摂取していたエピソードをモチーフとし、ロックを歌います。28曲目は、ジョンの『Cry Baby Cry』ですが、この曲の後にポールの『Can You Take Me Back』がどういうわけか、シークレットで収録されています。

29曲目はジョン作『Revolution 9』。ジョンはお気に入りのようですが、他のメンバーにはあまり受け入れられなかった曲です。しかし、ジョンの意見が通りアルバムに収録されました。ジョン自身、この曲は妻であるオノ・ヨーコの影響で製作したと述べています。

ラストの30曲目はジョンが当時5歳の息子ジュリアン・レノンの子守歌として製作した『Good Night』をリンゴ・スターが歌います。優しさあふれるメロディアスな曲に仕上がっています。

ビートルズが設立したアップル・レコードから初めてリリースされ、初の2枚組となった『The BEATLES』。多くの曲が収録され、その中身はいつものような構成に見えるが、レコーディング風景は大きく変化を見せ始めました。

前作までのサイケデリック感は薄れ、音楽としての原点回帰をする中で、メンバーそれぞれが自己の主張が強くなり、ビートルズとしての統一感が薄れる代わりに、各個人の個性が強く出たアルバムだったのではないでしょうか。

また、この頃からジョンのとなりにはいつもヨーコの姿がありました。このヨーコの存在は、ジョンにとってもビートルズのメンバーにとっても大きな影響を与えていくことになります。

ビートルズのオリジナルアルバム残り3枚。どのような作品になっているのでしょうか?次回お楽しみに!


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呉東和虎(ごとう かずとら) プロフィール

1972年愛知県生まれのフリーライター。中学生のころからの35年以上、毎日「音楽」を聴いてきました。音楽は生活の一部であり、聴いてきた音楽・読んできた本・見てきた映画で、その人の半分は形成されていくものだと感じています。音楽は「ロック」好き、自らギター・三線を弾きます。

ライターとして、音楽・バイク・車・ファッション・アニメなどの情報をお伝えしています。私の記事を読んでいただいた人に、何らかのプラスになる情報を提供できるように執筆していきます。

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